茅及び茅葺に関する情報資料の配布について

岩手茅葺伝承委員会(旧NPO法人含む)が制作・編集した以下の資料を、実費にて配布しております。ご希望の方は、お名前、ご住所、電話番号、ご希望の資料名をご記入の上、有限会社 南部萱宛にファックスまたはメールでお申込みください。

お申込み先
FAX:019-691-1015
メール:kayabuki@shizukuishi.xsrv.jp
(@を半角にしてください)


資料の詳細

● DVD「岩手のかやぶき」

NPO法人 岩手で茅葺き技術の伝承を促進する委員会 制作
約77分(日本語・英語解説 各約15分、技術編 約47分)

配布実費1,500円(送料込)

このDVDには、特定非営利活動法人岩手で茅葺き技術の伝承を促進する委員会がビデオ制作撮影した岩手〈南部地方〉の伝統的茅葺作業(日野杉栄棟梁)の映像記録(技術編)と、茅葺民家、茅葺技術の伝承の重要性を訴えるアピール(普及編)が含まれます。


● 茅葺叢書

以下の叢書につきましては、お申込みいただいてからのオンデマンド印刷・製本となりますので、お届けまでに若干時日を頂く場合があります。予めご了承ください。


1.隅田隆蔵棟梁覚書 − 日本を代表する茅葺棟梁

NPO法人 岩手で茅葺き技術の伝承を促進する委員会 編 B5判 写真入

配布実費1,000円(送料込)

奈良県在住の隅田棟梁は、全国でただ一人、文化庁の茅葺部門選定保存技術認定を受けた方です。過去二回にわたり伊勢遷宮の茅葺工事を施工し、第三回目の施工も予定しておられる、日本を代表する現役茅葺棟梁です。
 委員会の招待で岩手に三度来訪され、本書はその際の聞き語りを記録・編集した小冊子です。


2.日野杉栄棟梁語録 − 雪国南部の茅葺技法

NPO法人 岩手で茅葺き技術の伝承を促進する委員会 編 B5判 写真入

配布実費1,000円(送料込)

日野杉棟梁は、岩手県盛岡市玉山区(旧玉山村日戸)在住の茅葺棟梁(引退)です。
 本書は日野杉棟梁の経歴と岩手南部地方(県北)の伝統的茅葺技法を記録・編集した小冊子で、雪国北東北の伝統的茅葺の実情を知る格好の記録となっています。


3.南部茅場創りの歩み − 平成の「やまがや」の里を育む

戸田忠祐 著(委員会副代表) B5判 写真入

配布実費1,500円(送料込)

結いによって維持された伝統的な村の茅場が消滅した今日、茅(東北の場合は芒)の供給を確保するためには企業的な茅場開発と茅の生産供給システムが必要となります。
 筆者は、これを農業技術者の立場から追求し、数々の実験を繰り返しながら目標を達成し、その成果は、金ヶ崎町産業開発公社の事業として実現しました。この冊子は、その優れた技術的記録であり、茅場の開発に関する絶好の情報と思われます。


4.南部茅ふるさと物語 − 藩境の荒野にドラマとロマンが

千葉好穂 著(委員会会員) B5判 写真入

配布実費1,500円(送料込)

南部茅の企業的生産が行われている金ヶ崎町の千貫石茅場がある地区(六原)は、幕藩時代から現代に繋がる数奇な歴史的背景をもつ、物語性に富んだ貴重な茅場地域であることが、この叢書によって明らかにされています。
 この茅場で採れた山茅(ススキ)は「南部茅」と呼ばれていますが、このように豊かな歴史的文化的背景をもつ地域で生産されたものであることを知れば、この茅が名実ともに岩手を代表する茅であることが納得されましょう。


5.茅場の管理・利用作業必携 − 金ヶ崎茅場の保全と持続活用のために

戸田忠祐 制作(委員会副代表) B5判 写真入

配布実費1,000円(送料込)

金ヶ崎茅場は, 茅葺叢書3に述べたような経緯で、町が茅場使用を条件に岩手県から使用を認められた県有地の上に開発され、金ヶ崎町産業開発公社が管理運営に当っています。
 この里山茅場を今後とも長期にわたって良好な状態に維持するためには、茅場の管理・茅刈作業の安全操業、良質な屋根葺き素材の生産・調整などに関する様々な技術上の課題がありますが、この冊子は、そうした課題への対応策を取りまとめました。この記録は、他の地域の茅場にとっても有益な情報源となりましょう。


6.山茅の機械刈(モトモア) 実験中間報告

戸田忠祐 制作(委員会副代表) B5判 写真入

配布実費1,000円(送料込)

金ヶ崎茅場は、岩手県から茅場利用の条件のもとに町に使用を認められた県有地約300ヘクタールの上に、今日まで約60ヘクタールが茅場として開発整備されましたが、例年の刈取面積の歩留りは、茅刈作業員の不足、晩秋の作業適期の制約などのために、必ずしも満足出来るものではありません。
 こうした茅の刈取効率を高めるための対策の一つとして、いまある茅場のなかで地形条件の良い区域を選び、ここに省力的な機械刈を導入することが考えられました。 そこで、2007年に試験的に導入したイタリア製ヨシ刈機による山茅(ススキ)の刈取機械化実験を繰り返してきました。この冊子は、その実験結果の中間リポートですが、将来の山茅の刈取機械化のための多くのヒントが含まれています。


7.モーターパラグライダーによる金ヶ崎茅場の空撮リポート

戸田忠祐 制作(委員会副代表) B5判 写真入

配布実費1,000円(送料込)

金ヶ崎茅場(現在60ヘクタール前後が整備されている)には、場所によっては刈り残し面積が発生していますが、その実態は地上観察だけでは捉え難く、これが茅場管理上の障害になってきました。
 こうした茅場利用の実態の全容を知る方法としては、航空機による空中撮影が考えられますが、費用の点から実行は困難です。そこで、これに代わる省力的、経済的な手法として、専門家の協力も得て、モーターパラグライダーによる茅場の空撮を平成23年早春に実現することが出来ました。
 この冊子は、その中間リポートですが、これにより前年晩秋に刈取って現場に立てた茅島も確認でき、刈取面積の歩留りを把握することが出来て、今後の茅場の管理に大変役立つ情報となりました。この冊子は、多くの茅場の管理運営に当たって有益な参考資料になりましょう。